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ドクターは遅れてやって来る

今日は10時からPAIで執刀医のブリン博士の最終診断。
タクシーで予定通り到着しました。
待っていると、博士は車の故障で到着が遅れるとのこと。
焦っても仕方がないので、ゆっくり待つことにしました。

12時少し前に博士が到着して、再びM字開脚台に座りました。
緊張しましたが、無事に合格です。
抜糸はしなかったので聞いてみたら、溶ける糸を使っているが、顔を出してきて簡単に抜ける糸は抜いていいということでした。
意外だったのは、お風呂は当分シャワーだけで浴槽には浸かってはいけないとのことでした。

診察室を出て、手術の証明書をもらいました。
英語と日本語で書かれた書類です。
それを見た時、やっと終わったという安堵感を覚えました。
でも、考えてみれば、これからがスタートです。
遅いスタートですが、私の人生の勝利者になりたいです。


一転、体調不良に

バンコクで過ごす最後の日曜日。
思い出を作るために都心方面に向けて出かけました。
BTSに乗って行った先は、サパーンタクシンという駅。この駅はチャオプラヤーエクスプレスという海上交通の桟橋と連絡しています。ここから船に乗って、船上からバンコク観光をしようと考えました。

桟橋には朝早くから観光客が並んでいます。私もその列に加わりました。目指すは、一つ先の桟橋であるオリエンタル。マンダリンオリエンタルの最寄の桟橋です。ここに、用事がありました。

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地上は蒸し暑かったのですが、水上は涼しそうに感じました。
しばらく待っていると、下流からボートがやって来ました。みんな乗り込みます。
全員が乗り込むと、出航です。一つ先の桟橋までは15バーツです。私は運賃を払い、下船の準備をしましたが、人をかき分けている間にボートは再び出航しました。
運が悪かったのは、このボートが急行だったため、だいぶ先まで連れて行かれました。
未知の街に降りて途方に暮れましたが、こんな時に役に立つのがiPadと現地の3G回線です。
幸い、目的地からはあまり離れていません。タクシーで戻ることにしました。

そして無事に目的地に着いたのですが、この辺りから体調が悪くなったのを感じました。立っていると、患部が痛みとても辛かったのです。座っても、痛みは変わりなく、用事が早く終わることを待ち望みました。
用事も終わったので、この後の用事をすべてキャンセルしてホテルに戻ることにしました。

途中でロビンソンというデパートがあったので、休憩を兼ねて店内に入りました。
ここでランチをとることにしました。最上階にはフードコートがあります。そこへ行きました。
チケットカウンターで100バーツ分のチャージを行い、お店を物色しました。
そして、中華のお店で餃子ライスとペプシを買いました。これで80バーツ、約300円でした。

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とてもおいしかったです。
エナジー補給をして、BTSの駅を目指します。
歩くのも辛いので、ゆっくりと歩みを進めます。

電車は混んでいました。
辛そうに立っていると、欧米系の男の人が席を譲ってくれました。ありがたかったです。
電車を乗り継ぎ、ホテルの最寄駅であるトンロー駅に到着しました。

ホームから興味深い看板を見かけました。

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なんだか怪しそうなお店です。でも、調べてみたらまともそうなマッサージ屋さんみたいです。

さて、タクシーに乗ればホテルまではすぐです。
しんどいので、少しでも早く帰りたかったのですが、1台目のタクシーに乗車拒否をされました。
2台目のタクシーの後部座席に乗り、ようやくホテルに戻りました。運賃は51バーツでした。100バーツ札を出すと、合掌して丁寧にお礼を言い、お釣りを返してくれません。49バーツもチップを渡すのも悔しいので20バーツ返してもらい、車を降りました。

自分のお部屋に戻り、冷房をかけてようやく落ち着きました。
しかし、患部か痛み、出血もありました。熱も少しあるようです。
原因は、昨夜あまり寝られなかったことが大きいように思います。
今日はもう外出はせずに、おとなしくしています。

明日はブリン博士の最終診断があります。これに合格すると、明後日いよいよ帰国です。
いい意味でも悪い意味でも思い出になる日曜日でした。



まだインターネットがない頃のお話し

バンコク最後の休日を前に、もう一度ガイドブックに目を通しました。
まだインターネットがない頃から海外に出て旅をしてきました。
頼りになるのは、ガイドブックと現地の観光案内所、そして同じように旅をしている人の口コミだけでした。
当時の旅の方が良かったというつもりはありません。ネット時代の旅には、多くのメリットがあります。
しかし、事前にストリートビューなどで街の景色を見ているので、本物を見たときに新鮮さがないことはデメリットです。

1991年、私は病気療養のため、拠点をサンフランシスコに移して生活していました。
滞在が残り少なくなってきて、帰国の準備をしていました。
帰国便はLAからだったので、事前に移動しなければなりません。その前に、サンディエゴに行こうと思いました。目的は競馬観戦です。ガイドブックを頼りに、計画を立てました。
しかし、サンフランシスコで運命的な出会いがあり、私は帰国ギリギリまでサンフランシスコに留まることにしました。
結果は、大正解でした。

その後、サンフランシスコで出会った友達とは東京での再会を約束して、私はLAに移動しました。
ハリウッドの安宿に2泊して、帰国しました。

あれから随分と時間が経ちました。
今、私はバンコクを離れようとしています。
冒頭に書いたように、今一度ガイドブックを読んでいると、あの年のサンフランシスコを思い出しました。

私はまたバンコクに戻ってくると思います。新しい人生を手に入れた街は特別な存在です。
夜が明けると、バンコクで過ごす最後の日曜日です。いい思い出を作るために、お出かけする予定です。
そして、心のカメラに、たくさんの記憶を焼き付けてきます。


残り少ないバンコク生活

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バンコクでの生活も、あとわずか。
渡航前は、いろいろとやりたいことを考えていましたが、その多くは実現しませんでした。
それでも、一番の目的である性別適合手術を無事に乗り切ったので、良しとしましょう。

競馬場にも行きました。電脳街にも行きました。おいしいものも食べました。地元の人たちと触れ合えました。
でも、観光地にはどこにも行ってません。これは、私の旅ではよくあることです。
次にこの街に来た時のために取っておきます。

残り少ないバンコク生活を十分に楽しんで、東京に戻りたいと思います。


帰国後のプラン

私はダメ人間です。
今はバンコクという異国の地で人生を謳歌しているように見えますが、日本にいた時は、どうしようもなくダメな人間でした。
堪え性がなく、自分に甘く、その結果いい歳になってもまともな生活を維持できませんでした。一時的にたくさんのお金を手にすることはありましたが、それも一時です。

また、体重もとても重くて、見た目ではとても不利な状況ですが、それも自分に甘いからであって、誰の責任でもありません。

今回、このように性別適合手術を受けて人生をやり直すチャンスを与えられました。だから、この機会に自分を変えようと思います。

帰国したら、30kgの減量プログラムを開始します。長年かかってこんなに太ったので、すぐには痩せられないことは承知しています。少しづつでも、体重を減らして健康な身体を手に入れたいです。

お仕事も、少しでもいい条件で雇用されるようにがんばります。
そして、地道な人生を送ります。一攫千金を夢見るのではなく、コツコツと資産を増やしていきたいと思います。
お金が貯まったら、ネコさんと一緒に暮らせるアパートに移ります。

ここからが大切なところですが、どんな状況でも人生を楽しもうと思います。
これまでは、いつも死にたいと考えていました。でも、女として生きるチャンスをもらった以上、楽しまなければ損です。そのために、積極的に外に出ようと思います。

まだまだやるべきことはたくさんあると思います。欲張っても仕方がないので、とりあえずこの辺にしておきます。
私は若い頃に本気で死にたかったです。でも、生きていたから女になれて良かったと思います。人生これからです。


在職トランスと離職トランス

私の場合は、お仕事を辞めて、バンコクにやって来ました。
この歳で離職するのは、再就職できない恐怖との戦いですが、状況が好転するのを待っていたらチャンスを逃すと思っての決断でした。

私の知人には、在職トランスを成功させた人が何人もいます。うらやましいと思いました。
手術を受けるためにバンコクに渡り、帰国後もお仕事に復帰するには、2ヶ月の休職が必要です。これを認めてくれる会社はそう多くありません。また、帰国後女性として就労させてもらうのも容易ではありません。

そんなこともあり、私は離職トランスの道を選びました。
でも後悔はしていません。帰国後は厳しい再就職のための活動を強いられますが、覚悟の上です。
むしろ、早くその挑戦がしたいという気持ちでいっぱいです。

在職トランスにも離職トランスにも、どちらもメリットとデメリットがあります。
それぞれの人によって状況は違います。自分にとってのベストな決断ができれば良いと思います。


新しい朝が来た

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新しい朝です。気分を入れ替えて、元気に楽しみましょう。
今朝のバンコクも、とても暑いです。
でも、NHK国際放送で見る日本よりは涼しいようです。

今日の朝ごはんは、豚の生姜焼きと掲示されていましたが、出てきたものは明らかに角煮でした。
おいしかったので良しとしましょう。
やはり、肉を食べないと元気が出ません。

食後はぶらぶらとお買い物に出かけました。
まず、セブンイレブンで3G通信のチャージを行い、フードランドで食料品を買いました。
暑いのでランチは中食にすることにして、パンを買いました。アーモンドクランチのアイスバーも買いました。

週末まではホテルでのんびりと療養の予定です。



日本のいい点・悪い点

海外で生活をしていると、日本のいい点がよくわかります。
私にとってのそれは、母国語が通じることです。
やはり、これは便利です。
もうひとつは、パンがおいしいということ。
日本のパンのおいしさは、尋常ではありません。
素材としてのパンがおいしいので、サンドイッチやハンバーガーも当然おいしいです。

反対に、日本の悪い点もよく見えてきます。
まず、日本というシステムは人を幸せにしないと思います。
その他諸々ありますが、今回は一点だけ例を挙げて取り上げてみたいと思います。
それは、通信事業者への過剰ともいえる保護です。
政策として産業を保護することはよくあることですし、育成期においては必要なことです。
しかし、十分な競争力を備えた今、過剰な保護は消費者の利益を損ないます。

日本では現在、三大キャリアとその関連の通信事業者が主流を占めて、新規の参入が難しい状態です。
このような寡占状態では、競争原理が働きにくくなります。
どの通信事業者と契約しても同じような料金プラン。談合とは言いませんが、横並びであると言えます。

また、2年縛りとその後の自動更新で再び2年縛りがかかるのはフェアな契約とは言えません。
最初の2年縛りは、その代わりに端末を安く手に入れることができるので、一方的に不利であるとは言えません。
でも、端末代を払い終わっても2年縛りがかかり、途中で解約すると多額な違約金がかかります。
これは総務省も改正していこうという動きがあることから、私の考えが一方的に誤りではないということでしょう。

もうひとつの問題は、SIMロックです。
これも、端末代の残債があるうちは仕方がないとしても、完済してもなおひとつのキャリアに縛られるのは明らかにアンフェアです。百歩譲って、国内ではSIMロックをかけても、海外ではSIMフリーにすべきです。

私はバンコクに来る前、そして来てからソフトバンク版のiPhone5cをSIMロック解除するためにいろいろと投資をして動き回りましたが、結局は上手くいきませんでした。この過程で騙されもしました。たくさんの授業料を払いました。
でも、海外で連絡手段を確保するために、使い慣れた端末をそのまま使えるということは大切なことです。
もちろん、自分の端末にはこだわらず、レンタルの携帯電話を借りたり、現地で格安のSIMフリー端末を買うという方法もあります。さらには、日本のキャリアが提供している国際ローミングを利用することもできます。
でも、自分の端末で現地と同じ通信料で利用したいということは、わがままでしょうか? 決してそうではないと思います。

日本の制度はよくガラパゴスであると言われます。
通信事業者ももっと競争にさらされて、より健全に成長することを望みます。



劣等感が消えた

性別適合手術を受けて2週間になります。
女の身体にも、徐々に慣れてきました。
手術を受けて、心境の変化がありました。それは、女性に対しての劣等感が消えたということです。

私は生まれて以来ずっと女性に対して劣等感を持っていました。
かわいい名前を与えられ、きれいな声で喋り、おしゃれができる女性はずっと憧れでした。しかし、その気持ちはかわいくない名前を持ち、低い声で話し、汚い身体を持った自分と比較して劣等感以外の感情を持ちませんでした。

名前は数年前に変えました。声に関しては諦めました。でも、自分にとっての一番忌まわしい部分、男性器をなくすことにより、劣等感は消えて無くなりました。
街中できれいな女性を見ても、同じものを持っているということで、気持ちの乱れは無くなりました。

今はとても平安な気持ちで、人生を楽しむゆとりも生まれてきました。
外科的手術がこのように精神に影響を与えるとは思ってもみませんでした。


のんびりと

昨日の日曜日は、たくさんの授業料を払って多く学びました。
痛い目に合わないと学べないこともあります。とても痛かったです。
そのため、今日は傷心状態です。

心身ともに疲れていたので、一日中ホテルでのんびりしました。というより、ダラけていました。
ランチも外食の気力がないので、オレオとポテトチップスとゼリー飲料で済ませました。

バンコク滞在も、あと一週間とちょっとです。
考えてみれば、バンコクらしいところにはどこにも行ってません。
王宮周辺にも、寺院にも。でも、自分らしい旅は作れています。

バンコク時いるうちにやりたいことは、MBK以外の電脳タウンに行くこと、船旅をすること、マッサージに行くことです。多分、すべて達成できると思います。

明日には元気になっていると思います。


プロフィール

ナポリタン

Author:ナポリタン
江戸在住です。

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